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記事公開日:2019.6.10
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突然のBIOSパスワード出現で使用不可になったLet's noteの救済策

この記事は最終更新日から4年以上経過しているため現状にそぐわない可能性もあります。

メインマシンとして毎日のように使っていたLet's noteなんですが、先日スリープから復帰させたところ、見たこともないパスワード入力画面が突然現れちゃいましてね。

何をどうやっても先に進まず、よくよく調べたらものすごい大変な事態になってしまったことがわかって大慌ての1ヵ月でした。

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BIOSパスワードって何?

諸事情により、1年ちょっとブログから遠ざかっていましたが、本日からまた再開します。

今後も引き続きよろしくお願いします。

メインマシンというのは、この4年ものあいだ何の問題もなく使っていたノートPCのLet's note(CF-LX4)です。

普段は家でしか使わないのでパスワードなんて設定したことがないんです。

一時的に設定するのはたまに外出時にLet's noteを持ち出すときなんかですね。

それもWindowsのゆる~い起動用パスワードです。

それはスリープ状態から復帰させて仕事を再開させようとしたときのことでした。

ノートPCの画面が明るくなったと思ったら、見慣れないパスワード入力画面がいきなり出てきたんですわ。

こちらがその画面。

キャプチャ画像

はぁ、なんだ、これ?

その時はどういったパスワード入力なのか、さっぱりわからなかった私。

え?Windowsのパスワード?

いや、今は設定してないし。

それに見たことのない画面だし、何、コレ?

とりあえず思いつくパスワードを入れてはみたものの、全部はじかれる始末。

しかも3回入力を間違うと自動的にプチっと電源が切れちゃうんです。

ん?この現象、どこかでみたような。

私はそこそこPCには詳しい方ですが、Windowsが立ち上がっている状態で電源がプチっと切れることはまずありません。

あるとすれば…えっ?もしかしてこれってWindows起動前ってこと?

そう、Windows起動前のBIOS画面を立ち上げてるときなんかは、電源ボタンを「切」にすると一瞬で電源がOFFになるんです。

いやいや、スリープからの復帰なんだからいきなりBIOS起動になるはずなんて…

えええーーーーー?!

なんで?

なんで、こんなことに?

ここで思い出したのがLet's note特有の(?)スーパーバイザーパスワードってヤツです。

これはBIOS起動時にかけるパスワードのことで、そもそもPCが起動する時点でのパスワード入力を求めるいわばもっともセキュリティの高いパスワードなんですね。

じゃあ、なんでそのBIOSパスワード入力画面になっちゃったのかってことですよ。

※ちなみにこちら↓が、正常時のBIOS画面です。

キャプチャ画像

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PCならではの予期せぬトラブルってか

そもそもスーパーバイザーパスワード(BIOSパスワード)なんて設定してなかったし。

いや、よくよく考えてみたらLet's note購入時に「スーパーバイザーパスワードってどんな感じなんだろう」ということで一度だけやってみた記憶は確かにありました。

でも毎回起動時にBIOSパスワードを入力するのはそこそこ面倒くさかったので、そのパスワード設定はクリアしたはずなんです。

実際、BIOSパスワード入力画面はこの4年もの間、一度も出現したことなんかないですもの。

それが急に復活(?)したってことは、そのクリアした設定がなんらかのきっかけでONになってしまったということ?

問題なのは、その時に設定したパスワードなんて一時的なものだから到底覚えているハズもないってことです。

だから記憶を振り絞って考えられるパスワードを入力したところで、当然のことながら一向に解除できず。

3回打ち込んでは電源が切れ、また電源を入れてパスワードを打ち込んで3回目にまた電源が切れ…の繰り返し。

いやあ、さすがに参りましたね~。

だって30ウン万も出して買ったPCがたった4年で、しかもわけのわからないトラブルで使えなくなっちゃったんですから。

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サポートに連絡してみたものの

PCのトラブルなんて何が原因かというのは、往々にして特定できないものです。

だから今回の件に関しても、なぜスリープからの復帰がいきなりBIOSパスワードを求められたのかなんてことは(ムカつくけど)この際忘れて、とりあえずサポートに連絡をとって善後策はないかどうか確認してみたですよ。

その時の詳細をここで書くといろいろ支障も出てきそうなので結論だけを言いますと、

  • なぜその画面になったのかはわかりかねる
  • 解除可能かどうかは調べてみないとなんとも言えない

まあ、どれも当たり前っちゃ当たり前の回答でした。

(もっともそれがメーカーのサポートとしては”正しい”受け答えなんですけどね)

さあ、ここでどうするかですよ。

仮にサポートに頼んだとして、100%解除可能かどうかの確証を得られない以上、無駄金が発生する可能性があります。

というのもメーカー修理の場合、有償サポートとなるとたとえ修理をキャンセルしたとしても”技術料”や”点検料”などと称してけっこうな額を取られちゃいますから。

自力で解決を試みる

いろいろ考えた末、メーカーへの修理依頼を諦めた私は、その日から自力での解決を試みます。

とりあえずやったのが、それらしきパスワードを思いついたらその都度Let's noteの電源を入れ、パスワード入力してみるというもの。

これを、そうですねえ、2週間くらいやったでしょうか。

結果はもちろん解除できず。

こうなるともうほぼ諦めの境地に至り、ついには「もう、分解しちゃおっか」という暴挙に出ようとします。

「メモリーを一定時間外しておけばもしかしたらクリアできるんじゃないか」とか、「SSDを外したら起動そのものはできるんじゃないか」とか、「内部を掃除したら接触不良が直って解除できるんじゃないか」とか、そんな考えがもたげてくるんですね。

ただね、これまでデスクトップ機の分解はやったことはあるんですけど、ノートPCの分解は…トライする気さえこれっぽっちも起きたことなんてありゃしません。

だって細かい部品が密集している機器の分解なんて、元に戻せるかの自信が全くといっていいほどありませんでしたから。

しかもデスクトップ機と違ってノートPCは価格が高いと来ている。

もしも壊したら…と思うととても手が出るシロモノじゃあなかったんです。

でもどうせ今のままでは使い物にならないし、ただのゴミだし…ということで、正直壊れても仕方がないかという気持ちの方が次第に大きくなってきちゃったというのも事実。

そしてある日、腹をくくってドライバーを取り出したんです。

念のため、情報収集はやってみた

トラブルのおきたLet's noteの型番は「CF-LX4」というもの。

とりあえずネットでCF-LX4の分解記事はないかと調べてみました。

でもやっぱりというか、高額なLet's noteを分解する強者つわものなんてそうそういるハズもなく、しかも「CF-LX4」ピンポイントの分解とくればほぼ皆無。

それでもかろうじてSSDとメモリーの位置だけはわかり、しかもカンタンに取り外しできるのでまずはそこから手を付けてみることに。

キャプチャ画像

SSDの取り外しは、SSDそのものにパスワード設定が記録されてるんではないかとの淡い期待からですが、これは無駄足でした。

外したところでやっぱりパスワード入力画面が出てきましたから。

実はサポートに「SSDの交換でスーパーバイザーパスワード(BIOSパスワード)は解除できますか?」との質問をなげかけていたんです。

これに対してサポート側は「こちらの回答としてはSSDの交換は推奨しておりません」の1点張り。

でもこの回答はメーカーサポートとしては”正解”なんですよね。

余計なことは言わないのが”正しい回答”なんです。

ただこっちとしてはSSDの交換でスーパーバイザーパスワードがクリアできるかだけ教えてくれればそれでよかったんですけど。

そんなわけでいよいよ分解作業にとりかかります。

Let's noteの分解作業

意を決してノートPCを裏返し、「えいや!」とばかりに見える部分のネジを全部外していきます。

(タオルを敷いて、ネジはブロックごとにまとめて、あと静電気に気をつけて…)

すべてのネジを外し終えて、上蓋(キーボード側)を少し開けた瞬間に突如聞こえてきたのが「カラカラ」という何かが外れた音。

あー、やっちまったあ。

これって”分解あるある”じゃないですか?

モノを分解しているときにちっちゃな部品が外れてしまうのはよくある話でしょう。

運が悪けりゃその部品がいったいどこにあったのか結局わからずじまいで元に戻せなかったなんてことは多分にあるだろうし、運がよけりゃあ、その部品をはめ直さなくても動くときは動くものです。

でも相手はノートPCですよ。

部品一つ欠けただけでも起動しないなんてことは充分考えられます。

とりあえず部品外れはあとで点検するとして、上蓋(キーボード側)を外そうとしたら、どうやら下側(マザーボード側)とは薄いペラペラの板のようなもの(※フレキシブル基板っていうのか?)1枚でつながってる様子。

そのペラ板を外したら、ありゃま、いとも簡単に上蓋が外れたじゃないですか。

こんな簡単に分解できるとは思ってもいなかったんでなんか拍子抜けしちゃいました。

そしてカラカラいってた部品は電源スイッチWi-Fiスイッチの2点。

よく見れば簡単に元に戻せたのでホッとひと安心です。

キャプチャ画像

中を見て驚いたのはそのホコリの多さでした。

(分解にばっか神経使ってたので写真撮るの忘れてました!)

特にファン周りはホコリだらけ。

それまでファンがう~んう~んとうなってたのはもしかしたらこのホコリのせいかもしれません。

ここで一気にお掃除タイムです。

エアスプレーで弱めに風を当てながらホコリを吹き飛ばしていきます。

4年も使ってると、まあこんなにたまってたのかというぐらい中はホコリだらけでしたよ。

隅々まできれいに掃除した後、蓋を合わせて元に戻していきます。

そしてLet's noteに再び火を入れたところ…やっぱりパスワード入力画面のまま。

…オワリました。

結局ここまでやってもパスワード解除できないということは、おそらくマザーボード上にパスワード設定が記録されてるってことなんでしょう。

そうなると個人レベルでの解除はもう無理です。

もちろんマザーボードを交換すれば問題は解消するでしょうね。

でもマザーボード交換っていったらものすごい金がかかることは容易に推測できますから、やれるわけがない。

なんでこんなに必死こいてパスワード解除に力を注いでいるのかっていえば、もちろん高い金出して買ったPCをおいそれと破棄処分にはできないっていうのもあります。

でも一番の理由は、Let's noteには今やダウンロード不可となったソフトが入っていたからなんです。

そのソフトはとても使いやすい上に、ないとホントに困るソフトなもんで、どうしても再び使えるようにしたかったんです。

業者を探してみる

もう他に打つ手がないとわかった時点で、今度はパスワード解除業者を探してみることにしました。

調べてわかったことですが、全国展開してるような大手(?)修理業者は、パスワード解除の依頼に関してはどこも”不可”という回答しか返ってきません。

やっぱり特殊案件なんでしょう。

そんな中、パスワード解除に成功したといったブログ記事を出してる業者が3件ほどあったので、それぞれに連絡(メール)をとってみました。

1件は1週間待っても返信来ず。

1件は10日も待たされたあげくに「できない」との回答。

そして1件はメール問合せ当日に「解除可能」との回答あり!

マジか!

その業者さんは「ケンケンレスキュー」という福島県の業者さんです。

ウェブサイトを見てみると各メーカーのパスワード解除に成功している模様。

Let's noteの解除例も多く、解除依頼に際しては<Let’ note BIOSパスワードに関する免責及び注意事項免責及び注意事項>に目を通す必要があります。

そこに書いてあることを要約すると、

  • あくまで善意での作業になるということ
  • パスワード解除するにあたってPCの分解が伴う場合は、ノートPC本体の傷やネジの塗装剥げ・キーボードの折れ跡などが発生する可能性もあるが、そういったことが気になる方はご遠慮ください、などなど

全く問題ありません!

パスワード解除さえしてくれれば何も文句はいいません!

そういったわけで早速Let's noteを送らせていただきました。

この時SSDや余計な付属品(バッテリー)などは外し、ACアダプターとPC本体のみを送ります。

そういう指示が前もってあったのはもちろんですが、今回のBIOSパスワード解除にWindowsの起動自体は何の関係もありません。

ということはSSD(or ハードディスク)を装着する必要は全くないってことです。

SSDの内部はセキュリティーの宝庫です。

そのまま起動してしまえばいろんなものが丸見えになっちゃいます。

それなら最初から見えないようにしておけば情報漏洩の心配もないし、業者の方も何も気にせず安心して作業が進められるってものです。

そして1週間もしないうちに「解除できました」の返事が。

無事返ってきたノートPCを見ると外観は以前と何も変わっておらず、丁寧な作業が見て取れました。

すぐにバッテリーとSSDを装着し直し、おそるおそる電源スイッチをONにすると…おーーー、見慣れたBIOS画面が出てきたじゃないですか!

そのまま待っていたらWindowsもちゃんと起動しましたよ。

いやあ、これほどホッとしたのは何年ぶりのことでしょう。

Let's noteに関してはキーボードの折れは必ず発生してしまうとの断り書きがあったんですが、そんなことはありませんでした。

もっとも一度自分で分解してますから、キーボードを外しての作業はないだろうと予測はしてましたけど。

おそらく古い型番のLet's noteはそういった仕様なんでしょう。

作業代は12,000円。

ただし往復の送料もこちら負担なので実質15,000円弱の出費でした。

正直最初はこの料金に躊躇ちゅうちょしましたよ。

でもパスワード解除という特殊作業だという側面と、メーカーサポートにお願いして(価格が折り合わず)修理キャンセルしたところで最低でもこのぐらいは取られるだろうと考えれば、まあ妥当な金額かなとも思います。

ちなみに作業内容としてはパスワード解除というよりはパスワードクリアといった方がいいでしょう。

その影響でしょうか、バッテリーの充電容量やその他コンパネの設定の一部が初期化されていたものもありました。

とはいえ大勢に影響はなく、今も問題なく使えております。

それにしてもなんでいきなりスーパーバイザーパスワード画面になっちゃったのか、その原因は今もわかりません。

ただ今後BIOSパスワードを求められることはもうないでしょう。

そう願いたいですよ。

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