【Windows10】キーの置換はPowerToysにお任せ&入力モードの切替カスタマイズも
も・く・じ
あなたは入力モードを切り替える時、どのキーを押して切り替えてますか?
一般的にはキーボード左上の[半角/全角]キーでしょうね。
でも私は[半角/全角]キーがとても押しづらいと感じる人で、なおかついまどっちのモード(日本語入力 or 英数字)になってるかをいちいち確認しないといけないのも苦痛なので、今ではいっさい使ってません。
じゃあ、どのキーを押してるのかと言えば[変換]キーと[無変換]キーです。
[無変換]キーを押したら無条件で英数字直接入力モードになり、[変換]キーを押したら無条件で日本語入力モードになるように設定を変更してます。
なおかつ[変換]キーの右隣り2個のキーも[変換]キーに置き換えてます。
都合3個のキーのどこを押しても日本語入力モードに切り替わった方がブラインドタッチがしやすいからという理由で。
また滅多に使わない[Caps Lock]キーは[delete]キーに置き換えてます。
というのも(個人的に使ってるキーボードでは)[delete]キーって使う機会が多いものの、中途半端な位置にあるので毎回キーを確認しながらポチポチやるんですね。
そこでこのキーを小指や薬指でちゃちゃっとポチポチできる位置にある[Caps Lock]キーにも割り当てたところ、ほぼほぼブラインドで削除できるようになったというわけ。
これはとても効率がいいですよ。
また一度設定したら二度と使わない[Num Lock]キーも左隣の[Back Space]キーに置き換えたことで、こちらもほぼ見ずに[Back Space]が押せるようになってます。
これらが使いやすいかどうかは個人差もあるかと思いますが、こういったキーのカスタマイズは記事作成のスピードに大きく影響してきます。
そこで今回はMicrosoft製のPowerToysを利用したキーの置き換え方法をご紹介します。
キーの置き換え方法は他にもあるが
キーの置き換えについては他のやり方もあります。
私はこれまで「Change Key」というソフトを使ってキーの置き換えを行ってきました。
相当古いアプリで更新もされてないんですが、Windows10でも問題なく動くいてくれる素晴らしいソフトです。
ただねレジストリを変更するソフトなんでいつも心配しながら使ってはいたんです。
レジストリというのはWindowsの根幹の設定にあたる部分で、普通に使ってる分には一切触ることのない領域です。
ところがここにきてPowerToysというMicrosoftが開発中のソフトがあるっていうのを聞いてそっちを使ってみることにしたんです。
なんといってもMicrosoftが作ってるものですからWindowsとの相性はバッチリでしょう。
このPowerToys、なんとWindows95の時からあるソフトなんですって!
WindowsXPの時代には開発がいったん止まったらしく、2019年になってWindows10向けに提供が再開されたそうです。
ただバージョンはこの記事執筆時点でv0.29と中身はいまだにベータ版っぽいです。
あとPowerToysに関しては本日時点でWindows10 64bit版しか用意されてないようです。
キーの置き換えの前に
PowerToysを使ったキーの置き換えの前に入力モード切り替えの割り当て変更を先にやっておきます。
入力モード切り替えは[半角/全角]キーで充分という方はこのブロックは無関係な内容なのでキーの置き換えまで進んでください
今回は私が使っているキーの割り当てを例にご紹介していきます。
まずはタスクバーのIMEアイコン上で右クリックします。
「設定」をクリックします。
「キーとタッチのカスタマイズ」をクリックします
『各キーに好みの機能を割り当てる』をONにすると下の4つのキーのカスタマイズが可能になります。
(※カスタマイズ済みの表示になってます)
①無変換キーの”IME-オフ”は、無変換キーを押すと半角英数字を直接打ち込むことができます。
②変換キーの”IME-オン”は、変換キーを押すと日本語入力モードになり普通に変換操作が可能になります。
③[shift]+[space]の”別幅スペース”は、日本語入力モード時でも[shift]+[space]キーでの空白(スペース)入力ならば常に半角での空白入力になるというものです。
全角での空白入力がほとんど必要のない方にとってはこれはかなり便利な機能です。
上記以外のキーの割り当てについては「以前のバージョンのMicrosoft IME」を使えば可能です。
「全般」をクリックします。
下にスクロールすると「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」が出てくるのでONにします。
OKをクリックします。
このあと元のMicrosoft設定画面への戻し方がかなり面倒なので「全般」設定画面は閉じずに作業することをおススメします。
このあとの作業が終わったら先ほどの「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」をオフにするだけで元に戻せますので。
タスクバー上のIMEアイコン上で右クリックすると今度は”設定”ではなく”プロパティ”と表示されるのでそこをクリックします。
「詳細設定」をクリックします。
※入力モード切り替えのたびに画面中央に「あ」とか「A」とかが表示されるのがウザいという方は、上の画面『IME入力モード切替の通知』の「画面中央に表示する」のチェックを外すと非表示になります。
『編集操作』の「変更」をクリックします。
デフォルトでは[半角/全角]キーに「IME-オン/オフ」が割り当てられてますが、仮にここに「IME-オフ」を割り当てたい場合は「IME-オン/オフ」をクリックした状態で変更をクリックします。
次の画面で「IME-オフ」を選択後OKをクリックします。
これで[半角/全角]キーに「IME-オフ」が割り当てられました。
OKをクリックすると変更が確定します。
ちなみに元のMicrosoft IME設定画面の出し方ですが、以下のやり方で戻せます。
- 画面左下のWindowsアイコン上で右クリック→「設定」をクリックすると「設定」画面が出るので「時刻と言語」をクリックします。
- 次の画面・左側の「言語」をクリックしたら右側の「日本語」をクリックすると表示される「オプション」をクリックします。
- 次の画面の「Microsoft IME」をクリックすると表示される「オプション」をクリックすると元のMicrosoft IME設定画面が表示されます。
※もっと簡単な戻し方があればいいんですが上記以外のやり方がわかりませんでした。
PowerToysのインストール
続いてはキーの置き換えです。
この作業に今回はPowerToysを使うのでPowerToysのダウンロードから始めます。
(本日の時点でバージョンは0.29.3)
コチラからダウンロードできるので.exeファイルをクリックしてデスクトップにでも保存しておきます。
ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックしてインストールします。
インストール方法はここでは割愛しますが、基本的には”ok”や”next”をクリックしていくだけで完了します。
(私だけの環境かもしれませんが)今回の設定終了後に何度かPowerToysを起動させることがあったのですが、なぜかデスクトップのPowerToysアイコン上での右クリックによる「管理者として実行」でしかPowerToysを起動できなかったため、インストール直前の”デスクトップアイコン作成(Create a shortcut for PowerToys...)”チェック欄はONのままインストールを完了させてデスクトップアイコンを表示させておくことをおススメします。
その後、何も問題がなければデスクトップアイコンは削除しても大丈夫でしょう。
インストールが終わったらデスクトップのPowerToysアイコンをダブルクリックします。
(※最初だけダブルクリックによる起動は大丈夫でした)
次のような画面が出るので、もしもあなたしか使わないPCだったなら最初に『管理者として再起動』をクリックします。
再起動後には『常に管理者として実行する』をクリックしてONにしておきます。
管理者権限での起動だとすべての機能を使えるようになるということで『管理者として再起動』をクリックしたにもかかわらず、このあといくら待っても再起動…しません。
デスクトップアイコンをダブルクリック…しても再起動せず。
しょうがないのでデスクトップアイコン上で右クリック→管理者として実行をクリックしてようやく再起動させることができました。
(これって私だけの現象なのかなあ)
再起動すると「管理者として実行中」に変わってます。
ここでは画面内で気になる2ヵ所だけ簡単にご紹介しておきます。
PowerToysはいくつかの機能が詰まったアプリの扱いのようなので、起動して初めて各機能が有効になる仕様みたいです。
限定的な使い方の機能であればその都度PowerToysを起動させればいいでしょう。
しかしながら今回のように常時キーボードの置き換えを有効にさせておきたいならここをチェックしてWindows起動時にPowerToysを自動起動させておいた方がラクです。
ここもONにしておいた方がいいかと思います。
PowerToysの基本的な使い方
PowerToysの詳しい使い方はここでは割愛しますが、使いたい機能があればONに、使う必要のない機能はOFFにしておくというのが基本的な使い方になります。
たとえば「Color Picker」はデスクトップ上の任意の色を16進数やRGB値で取り出せるという機能ですが、この機能を使わないとか他のツールで代用できてるのであれば有効化のところはOFFにしておきます。
そのほかウィンドウのレイアウトが指定できるFancyZonesや複数のファイル名を一括変換可能なPowerRenameなど複数の機能があります。
(それぞれの使い方についてはここでは割愛します)
キーの置き換え
ここから実際にキーを置き換えしていきます。
Keyboard Managerをクリックして設定画面を出し「キーの再マップ」をクリックします。
例として[Caps Lock]キーを[Delete]キーに置き換えてみます。
まず「+」をクリックします。
左側の「種類」をクリックします。
このダイアログが出たら置き換え元の[Caps Lock]キーを押します。
VK240と表示されました。
おそらく[Caps lock]の内部キー名なんでしょう。
OKをクリックして画面を閉じます。
続いて右側の「種類」をクリックします。
置き換え先の[Delete]キーを押します。
これで[Caps lock」を[Delete]に置き換える設定が完了です。
忘れずに右上のOKをクリックして確定させておきます。
するとこんなダイアログが出てきます。
これちょっとわかりにくいですが、意味としては”[Caps lock]キー(VK240)は別のキーに置き換えられてもう存在しないので[Caps Lock]キーは使えないよ”といった感じなんでしょう。
特に問題はないので「続行する」をクリックします。
もしも[Caps lock]キーが必要ならばあらためて別のキーに[Caps lock]を割り当てておきます。
1個の置き換え設定がセットされました。
さらに[変換]キー右隣の[カナ/かな]キーとさらにその右隣のキー(なんて読むのか?)も上と同じやり方で置き換えしてみます。
(設定を増やしたい場合は「キーの再マップ」画面で「+」をクリックします)
すでに[変換]キーは”IME-オン”に変更されているので、「キーの再マップ」画面・左側の「種類」クリックで置き換え元の[カナ/かな]キーを押し、右側の「種類」クリックで置き換え先の[変換]キーを押すことで、[カナ/かな]キーが[変換](日本語入力モード)キー(VK242)に置き換わります。
こうして(読み方のわからないキーも含めて)都合3つのキーを置き換えてみました。
キーの無効化
キーの置き換え以外にキーを無効化したい場合もあります。
この場合、先ほどとはやり方が若干異なります。
たとえば[Num Lock]というキー。
ご存知の方も多いでしょうが、このキーはONにすると数字のみの入力が可能になりオフにすると↑・↓・ Home・Endといったキーの入力が可能になります。
これをたとえば数字だけの入力に固定したい場合は、間違って[Num Lock]を押したとしても切り替えが無効になるような設定にしておいた方がキータイプ効率が上がるというものです。
この[Num Lock]キーの無効化ですが、事前準備作業が一つあります。
それが、もしも数字の入力だけにしたいのであれば[Num Lock]キーをONにしたままにしておくこと。

ONかOFFかわからない時は数字キーを押して数字が入力されればONの状態ってことだね。
その状態を保ったままキーの再マップ画面を出し、左側の「種類」のキー選択画面で[Num Lock]キーを押します。
「OK」をクリックすると下のような画面になるので今度は右側の「種類」の下の空欄をクリックします。
選択項目が出現するので「Disable(無効)」をクリックします。
これで[Num Lock]キーをいくら押しても数値入力キーのまま(キーの無効化)という設定ができました。
今回はこれで終了とします。
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