冬の乾燥対策、あなたはどうしてますか。
我が家ではメインの加湿器には大容量のハイブリッド加湿器を、そして仕事用デスク周りの”ピンポイント加湿”にスチーム式(沸騰式)加湿器を使ってます。
スチーム式加湿器から熱い蒸気が湧き出すあのストレートな加湿感はほかのタイプの加湿器では味わえません。
ただね、お手入れがちょっとねえ。
もちろんハイブリッド加湿器もスチーム式加湿器もどちらも毎日のお手入れは必要ですよ。
でもスチーム式加湿器と言えばあの面倒なお手入れがありますでしょう。
そうカルキ汚れ(水垢)、ですね。
水タンク内部もそうですが、極め付きは加湿器の沸騰口周辺に次第にたまってくるあの白くてガリガリした粒の塊りです。
あれを放っておくと加湿能力が落ちたり故障の原因にもつながるので汚れ落としは必須と言っても過言じゃありません。
汚れがたまってくるとクエン酸を使って1時間かけてゆっくり汚れを落としてます。
ただこの作業が1週間に最低でも1回は発生するんです。これが面倒でしてね。
でもね、今はその作業は3週間に1回くらいしかやらなくてすむようになったんです。
水道水からBritaの浄水に変えてから。
掃除の手間がかなり楽になりました。
スチーム式加湿器のメリット・デメリット
加湿器には「超音波式」や「気化式」「ハイブリッド式」など様々なタイプがあります。その中でもあまり広くない範囲を集中的に加湿するならスチーム式(沸騰式)加湿器が便利です。
私が使っているのはアイリスオーヤマの加湿量260ml/タンク容量2.4㍑という小型のスチーム式加湿器。
これを仕事用デスクの近くにおいて、湿度がかなり低い時にメイン加湿器の補助用として使ってます。

ただし広い部屋の加湿には(電気代やタンク容量などほかの要因も重なって)向きません。
なのでメインの加湿器には大容量タンクのハイブリッド方式加湿器を使ってます。

スチーム式加湿器は加湿スピードも速いし加湿量も多いです。
なにより衛生面の心配がないのがいいですね。
なにせ水を沸騰させて加湿するんですからカビや雑菌が繁殖しにくく、放出される蒸気はとてもクリーン。
それに蒸気なので冬場は加湿器周りが少しはあったかくなります。
蒸気がストレートに噴出されるので加湿力は高く、鼻の通りが悪い時や目が乾燥してショボショボするときなんかは蒸気の近くに顔を近づけるとすーと楽になります。(近づき過ぎは火傷になるので注意)
まるで美顔器のような使い方ができるのもスチーム式ならでは。
(スチーム式にかかわらず)加湿器はインフルエンザウイルスの感染予防にも有効ともいわれてるので冬の必需品です。
超音波式加湿器は避けるべし
近年、家電売り場では超音波式の加湿器が所狭しと並んでますでしょ。
超音波式は内部構成がシンプルなので価格が安く、デザインもおしゃれなものが多く、水がしゅわ~と吹き出すさまはいかにも加湿されてる感が強めで人気です。
ただ超音波式は水を振動させてミスト状にするだけの仕組みなので、水が汚れていれば汚れた水がそのまま空気中に放出されます。
雑菌はもちろん勘弁してほしいですが、もっと切実な問題があります。それが水道水に含まれるミネラル成分。
私も以前超音波式加湿器を使ってた時期があります。場所は同じく仕事机のそば。
そんなある日のこと、パソコンのDVDドライブが突然開かなくなったんです。
なんとかしてトレイを引き出したら中は白い粉がうっすらと付着してました。これは水中のミネラル成分が付着したカルキ汚れで、それが原因でトレイが開かなかったんです。
PCやスマホ、モニターといった精密機器のそばで超音波式加湿器は使うのはやめた方がいいです。下手したら致命的な故障にもつながりかねません。
実はスピーカーにも実害が出てました。なんか音がちょっとおかしいなあと思ってスピーカーの外網をはずしてみたらなんと黒いコーンの上に白い粉が…。
まだあります。就寝前に布団のそばにおいて加湿してたんですが、いざ寝ようと布団に入ろうとしたら枕元が冷たいんです。触ってみたら布団が湿ってるじゃないですか。
ミスト状の水といってもしょせんただの水ですから、それが布団の上にまさにまき散らかされていたんですね。
そんなわけで超音波式加湿器は値段も安く使い勝手もよさそうですけどデメリットの方が多いので使い方には注意が必要です。
カルキ汚れとの闘い
さてスチーム式加湿器ですが、最大の欠点はカルキ汚れ(カルキ石化)がつきやすいこと。
この汚れ落としが面倒なことこの上なし。
使い始めて数日も経つと加熱部分(蒸発皿)やタンク内部に白っぽいカリカリした物質が付着し始めます。それがカルキ石化と呼ばれる水垢で、それらは水道水に含まれるミネラル成分(カルシウムやマグネシウムなど)が蒸発することなく加湿器内に残って結晶化したものです。

電気ポットなんかを使ってるご家庭なんかでもよくみかけるでしょ。気が付いたら内部にこびりついいてるあの白いツブツブを。
加熱し続けるスチーム式ではどうしてもこの現象を避けられません。
いわば「清潔な蒸気を得るための代償」といったところでしょうか。
これを掃除が面倒だと言って放置しておくと気が付いたときにはこびりついてしまっててタワシでこすったくらいではビクともしなくなります。(こするのはNGです)
それくらい頑固なのでそうなる前に定期的にカルキ落としが必要なんですね。
かなり昔の話にはなりますが、その時はカルキ石化した汚れを落とすのに紙ヤスリでゴリゴリやったことがあるんです。当然のことながら即使い物にならなくなりました。
あ~、そろそろ掃除しないとやばいなあ
そう感じたらすぐにクエン酸を使って汚れを落とします。
(お酢を使うやり方もありますが、クエン酸の方が確実です)
私が使ってる加湿器の場合、だいたい下のようなルーティンを毎回繰り返してます。
- 規定量のぬるま湯に規定量のクエン酸を溶かす。
(少ないと汚れが落ちないし多すぎると機器に悪影響を与えるので取扱説明書通りにきっちり計ります) - 加湿器に入れて1時間ほど換気扇の下で普通に加湿器を作動。
- 終わったらお湯を捨てて軽く水洗いし、加熱部分周りを柔らかめのブラシで軽くこすって終了。
正直なところ、週に1〜2回この「クエン酸洗浄」をやるのはかなりのストレスです。
しかもハイブリッド加湿器の方のお手入れもありますからね。
私は加湿器を使うために生きているのか?
まあさすがにそれは冗談ですけど、そのくらい面倒くさい冬のルーティーンには違いありません。
Britaの浄水で手間軽減
そんなとき、ふと思ったんです。
ミネラルがカルキ汚れの原因ならミネラルも除去するBritaの浄水ならイケるんじゃないか?と。
Britaの浄水フィルターはミネラル成分や塩素や(PFASを含む)不純物を除去してくれますから、その水を使ったなら水垢は付きにくいんじゃないかと思ったんです。
我が家では2年ほど前からBritaの浄水器を通した水でコーヒーやお茶を飲んでます。
私が使ってるBritaの浄水器は、大き目の冷蔵庫ならポケットにも入る大きさの「スタイル」というタイプ。
さっそく実践してみました。
ちょっとだけ面倒なのが、我が家のBrita浄水器だとスチーム式加湿器の水タンクを1回では満水にはできないことでしょうか。シンプルに私が使ってるBritaの容量の問題です。

それでも3~4回ほど浄水を繰り返せば加湿器の水タンクは満水になります。時間にしたら10分ほどでしょうか。
さて実際にBritaの浄水器でろ過した水道水を入れた加湿器を1週間ほど使ってみた結果は…おお、あれほど発生していたカルキ汚れがほとんど付いてないじゃないですか。
2週間使ってようやくわずかな白いツブツブが確認できたほどです。
毎回発生する浄水補充の手間はかかりますが、週に1~2回発生するクエン酸洗浄に較べたらその手間は(慣れてしまえば)微々たるものです。
いやあ驚きました。こんなにはっきりとした違いが出るなんて思ってもみなかったですから。
あらためてBritaのHPを調べてみたらちゃんと書いてありましたよ。
(水垢付着軽減だけでなく家電製品の保護まで)
強力なイオン交換樹脂が鉛や銅などの金属成分を除去。水の硬度を下げ、水アカの付着を軽減することで家電製品を保護します。
「フロー」という大容量タイプのBritaなら1回の浄水でいけるかもww
Britaの浄水も万能ではない
最後に、Britaの浄水を使う場合の注意点があります。それが水の劣化スピード。
水道水には雑菌の繁殖を防ぐために塩素(カルキ)が含まれています。でもBritaはその塩素を除去することで水をおいしくしてます。
つまりBrita浄水器を通した水は「塩素がほとんどない」=「殺菌作用が低い」水なので、常温で長時間放置すると水道水よりもはるかに早く水が劣化します。
(Britaの公式サイトでも「浄水した水は24時間以内に使い切るように」と案内されています)
よって加湿器用の水タンクは最低でも毎日必ず洗浄する必要があります。もちろん使う浄水も入れ替えて。(継ぎ足し給水はNG)
といってもこれはどの加湿器にも当てはまることではありますね。
スチーム式加湿器はいわば煮沸消毒した水でもあるので多少汚れた水でも大丈夫だろうという考えもあります。しかしながら煮沸したから絶対(安全)という保証はありません。
なにより水が汚れてるのを知っててそれを(蒸気とはいえ)吸い込んでるってことですよ。
そんなのイヤでしょ。
というわけでもしも私と同じようにスチーム式加湿器のメンテナンスに疲れてる方がいたら、ぜひ一度お試しあれ。



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