すべての要求を満たしてくれる加湿器はないもんか~スチーム式と超音波式を1年使ってみてわかったその違い~
も・く・じ
この時季(※冬場)、我が家において必須ともいえるのが加湿器です。
特に私は目に”爆弾”を抱えているので、部屋が乾燥していると目に悪影響を与えるんです。
そのため加湿器には若干のこだわりがあるんですが、どうもすべての要求を満たしてくれる製品にはまだ出会ったことがありません。
簡易加湿器はやっぱり簡易でしかなかった
私は左目に”爆弾”を抱えています。
数年前に目を強烈にこすってしまった結果『角膜炎』を患ってしまったんです。
しかも角膜に傷がついて取れなくなっただけでなく、瞳孔近くに薄い”濁った膜”までできてしまったのです。
(先生に聞いたらもう元に戻ることはないそうで、しかも緑内障の発症率も少し高いとも言われてショックの日々)
その膜は空気が乾燥すると瞳孔を半分近く覆ってしまい、結果、視力が落ちてきます。
同時に先天性のドライアイも手伝って目が異常に乾き始めます。
そうなると目が痛くなって何にも手につかない状態になってしまうのです。
そのため空気が乾燥する冬場はホントに辛いんですよ。
春から秋にかけては湿度が戻ってくるので、瞳孔を覆っていた濁り膜も少しだけ引っ込むらしく、視力もある程度は戻って目がしょぼしょぼすることもなくなります。
そんなわけで『乾燥』には特に敏感な私。
加湿器を本格的に使い始めたのはここ3年ぐらい前からでしょうか。
もちろん左目のこともありますが、就寝中の喉の渇きがひどくなったことも理由の一つです。
歳を重ねてくるとホント面倒くさいことばかり起きますよ。
最初はペットボトルを差し込んで加湿する簡易的なスチーム式加湿器を使ってたんですね。
しかしどうにもこうにも加湿能力が低いので、すぐに本格的なものを購入することにしました。
後になって、のどの渇きは”糖尿病”が原因だったことがわかります。
乾燥によるものではなかったんですね。
超音波式加湿器
最初に購入したのがこちら↓の超音波式加湿器です。
家電量販店のデモで盛んに”水蒸気”が噴出されているのを見て衝動買いをしてしまいました。
(ホントは水蒸気ではなかったんですが)
メリットだけを見ると、
- 価格が安い(3,000円ぐらいでしたか)
- すぐに水蒸気のようなものが出る
- 音が静か
- 電気代が安い
と、いいことづくめのようですが、実際にはデメリットの方が大きすぎました。
買ってから調べ始めたという間抜けな話ですが、実際に使用してみて感じたデメリットとしては以下のことが挙げられます。
布団のそばでは使えない
冬場は就寝中にのどが渇くので、寝ている間この加湿器をずっとかけておく時もあります。
その時には気付かなかったんですが、たまたま寝る30分ぐらい前から加湿器を稼働させておく日がありましてね。
いざ布団に入ろうと思ったら加湿器周辺のシーツの上だけがちょっと冷たいんです。
というか明らかに湿ってるんですよ。
実は私が”水蒸気”と思っていたのは”細かい水粒”だったんです。
水を超音波で振動させて霧状の水を噴出させていたんです。
これが超音波加湿器の正体です。
そりゃ、シーツが湿るのも当然ですね。
実際にはその水分が見えるか見えないかぐらいの強さにしておいたのですが、それでもこんなに湿るんだということがわかって驚きでした。
PCのDVDドライブを交換せざるをえないハメに
超音波加湿器を使い始めてからある日のこと、PC(パソコン)から異様な音がするようになったんです。
場所はDVDドライブのあたり。
そのうち1回ではトレイが開かないことが続くようになりましてね。
最初は原因がさっぱりわからなかったんですが、超音波式加湿器の使用をいったんやめてからはその音がしなくなったんです。
もしやと思いネットで調べてみたら、「水中のミネラル成分が結晶化するので家電製品のそばでは使わない方がいい」という記事が次々と…。
いざパソコンを分解してみたら、案の定 DVDドライブの内部に細かい白い結晶のようなものが見られるじゃないですか。
どおりでトレイがスムーズに開かなかったわけだ。
他のPCパーツにはたまたま大きな異常は見られませんでしたが、大事をとってそれ以降は超音波式加湿器を家電製品の近くで使うことはなくなりました。
手入れが意外に大変
こちら↓がタンク部分を外した画像です。
先にも書いたように、超音波式加湿器はタンクの水を底の部分にためながら、振動板が水を超音波振動させて細かい水粒にし、ファンで飛ばすという仕組みです。
つまり水はきれいでも汚くてもそのまま噴出されます。
東京都の水道水はきれいかもしれません。
しかし2日も使えば底部およびタンク内にはぬるっとしたものが付着します。
放っておけば雑菌が繁殖する可能性もあるでしょう。
つまり毎日きれいに洗わないと、いくら水を取り替えたとしても繁殖した雑菌がそのまま噴出されてしまうこともありえるわけです。
大人は免疫があるからまだいいとして、小さいお子さんのいる家庭などでは注意が必要でしょう。
この機種独特かもしれませんが、タンクの口が小さいので中のぬるっとしたのを取るには若干のコツがいります。
というかそこまでして洗浄したくはないですよね。
このようにメリットよりもデメリットの方が圧倒的に大きいので、超音波式加湿器を使うのはやめにしました。
スチーム式(ヒーター)加湿器
次に目を付けたのがスチーム式(ヒーター)加湿器でした。
これは昔からあるタイプで、私の田舎でもそうでしたが石油ストーブの上にやかんを置いてその湯気で加湿するのと同じ原理の加湿器です。
メリットとしては、
- 加湿能力が高い
- 水を沸騰させるので雑菌の心配がほとんどない
- 温水が蒸発するので部屋の温度が少しだけ上がる
というのが挙げられます。
一方、デメリットとしては下記のようなことが挙げられます。
電気代がかかる
スチーム式加湿器で悩むのがまずこれではないでしょうか。
取扱説明書によれば、私が使っているものは「強」にした場合、1時間で約6円の電気代になります。
仮に10時間使い続けたとしたら1日60円。
1週間で420円。
1ヵ月で1,800円の計算になります。
この辺は使用環境にもよるので参考値にしかなりませんが、家で仕事することの多い私としては最低でもこの程度はいってしまいます。
そのため通常はできるだけ周囲の戸を閉め切って「弱」運転で我慢してます。
場合によっては非常に危険
画像を見てわかるように安定度はまあまあいい方です。
それにコードもマグネット式なので、万が一足でひっかけてもすぐに外れてくれます。
ですが万が一”倒れ”でもしたら、底部に残っているぐつぐつ煮たったお湯が足にかからないとも限りません。
小さいお子さんのいる家庭などでは特に注意が必要でしょう。
手入れを怠ると後の処理が面倒くさい
毎日掃除する必要はなくても最低でも3日に1度はきっちり掃除する必要があります。
電気ポットと同じ仕組みなので、この掃除を怠ると水を沸かす部分に水の不純物(カルキなど)が溜まってこびりついてしまいます。
これをそのままにしておくと加湿能力が落ちる場合もあります。
またこびりついたものを無理やりはがそうとすると故障の原因にもなりかねません。
ちなみにこちら↓は手入れを怠った私の加湿器のなれの果てです。
今季いっぱいもってくれればいいんですが。
実際の加湿まで数分かかる
お湯を沸かすわけですから、加湿が始まるまでにちょっと時間が必要です。
以上、どちらもメリットとデメリットがあります。
では他の加湿器がないかといえば、あることはあります。
その中でも最近よく耳にするのがハイブリッド方式というやつでしょうか。
これは買ったことがないのであくまで資料からの抜粋になりますが、イメージとしては濡れタオルにドライヤーで熱風を当てて湿気を発生させる、あるいは蒸しタオルを部屋に干しておくという感じの加湿器です。
いいとこどりのような気もしますが、最大のデメリットとしては本体価格が依然として高いということです。
安くなったら試してみようと思います。
それまでは当面はスチーム式を使うのが私にとってはいいようです。
ハイブリッド式を購入しました。
使い勝手などをこちらの記事にまとめてあります。
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