楽天車検を体験してきました-安いけどいくつか注意点も-
も・く・じ
車を購入してはや5年、気がついたら2回目の車検が迫ってました。
ディーラーから送られてきた見積もりがちょっと高かったので、安い車検がないかチェックしてたらヒットしたのが楽天車検です。
結果としてディーラー見積もりよりも4万円安かったので楽天車検にお願いすることに。
ただ初めての楽天車検は安いなりの注意点もあるしそれなりの手間がかかったのも事実です。
そこで実際にどんな流れで車検を終えたのか、ディーラー見積もりとの価格差や注意点なども含めてご紹介していきます。
ディーラー車検はやっぱり高かった
私の乗ってる車は日産のノート(※e-POWERの前の世代)です。
購入時にメンテプロとかいうサービスパックに入っていたので1回目の車検はそのままディーラーに預けるだけで済んでました。
しかし気づけば2回目の車検が迫っていて、そんな中ディーラーから見積もり書が届いたんです。
総額およそ10万円なり~。
いやぁ、やっぱり高いですね、ディーラー車検は。
見積もりの中身はあとでご紹介するとして、その時はいろいろと物入りだったこともあってどこか安く車検をしてくれるところはないかと検索してみたんです。
その中から今回私が選んだのが楽天車検でした。
なぜ、そこ?と言われれば明確な答えはないんですが…いろいろ他社との比較を検討するのが面倒くさかったのと、徒歩で行ける距離に車検施設がありそうだからというのが正直なところです。
それに楽天車検は安いという評判でもあったので「いっちょ頼んでみるか」ぐらいの気持ちで手続きを進めたわけですよ。
結果から言えば、少々の手間と時間は取られたものの安いし1日で終わったので「ま、いっか」ぐらいの感想です。
ただしもっとよく調べればよかったなという後悔も実はあります。
その辺のことも含めて、楽天車検による車検終了までの行程と気をつけるべき点をご紹介していきます。
楽天車検といっても、その実態は大手カー用品店や整備場やガソリンスタンドといった車検を受けられる施設を紹介してくれるサービス全般のことで、楽天が車検業務をやってるわけではないですよ。
見積概算
(このページ最下部のリンクからジャンプできる)楽天車検のサイトに行くと、お住まいの地域の郵便番号を入力する項目が出てきます。
そこで車検を受け付けてくれる近所の施設一覧を見ることができます。
あとで実際に調べてみればわかると思いますが、私の地域ではオートバックや整備工場などの名前はあまりなく、代わりによく目にしたのがDr.DriveというENEOS系のガソリンスタンド(以降はGSと表記)でした。
実は私、かなり前にガソリンスタンドで車検を受けたことがありまして、そのときに特に不都合は感じなかったのでガソリンスタンドでの車検には全く抵抗がないんですよ。
さっそく近場の店舗をクリックし、見積もり概算を調べてみます。
コチラ↓が私が車検を予約した当時のキャプチャ画像。
(車種によってコースによって3種類の大まかな見積もりが確認できます)
私のクルマは日産のノートなので小型車扱いになります。
上の画像の「自賠責保険+重量税+印紙代」の3つは法定費用といって、これはどこで車検を受けても変わらない金額のものです。
今回の場合だと43,930円は最低限どうしても払わなければならない費用になります。
その上にある”基本料金”というのが整備料や手数料にあたるもので、車検費用は要はここの金額次第ってことです。
ノートの場合、”エコカー減税対象車”の恩恵を受けて重量税16,400円→15,000円になり、総額42,530円の法定費用となります。
続いてエコノミーコース・セーフティーコース・パーフェクトコースの違いですが、これは車検時に別途受けられるサービスの違いになります。
(グレー表示になってるところは今回のGSでは受けられないサービスということで、別の車検施設では受けられる可能性もあります)
たとえばエコノミーコースであれば純粋に車検のみという方用。
セーフティーコースやパーフェクトコースなら、保証期間内に整備作業が原因で不具合が生じた場合は車検車両を無料で再整備する「整備保証」が付いてきます。
「1日車検」というのは朝預けて夕方引取りができる車検のことです。
そんなわけでさっそく一番近くのDr.Driveに見積もり予約をお願いしてみることにしました。
楽天車検を実施すると500ポイントがもらえます。
(ただし楽天会員でないとポイントはもらえません)
この500ポイントは車検実施の翌月末頃にもらえるそうです。
なお楽天車検をネットで検索するとキャンペーンポイントなどの名目で2800ポイント付与!とか最大3500ポイント!などの文言で煽ってきます。
ただ基本の500ポイントと異なって、これらのエクストラポイントは車検実施から2ヵ月後ぐらいに付与され、しかもひと月(30日間)程度の期間限定でしか使えないものがほとんどみたいです。
それでもポイントが欲しいという方にはいいんでしょうが、私なんかはポイントのルールを理解するだけで頭は痛くなるし、なにより期間限定ポイントなんて使い物にならんわという感じで、車検選びの比較基準としてポイント獲得はあまり重要視しておりませんでした。
見積もり予約
楽天車検の場合、見積もり予約というのが大前提になってきます。
これ、私はてっきりネット上で見積もりしてくれるのかと思っていたんですが、全然違いました。
実際はDr.Driveまで車を持って行ってその場で先に点検してもらい見積もりを出してもらうというモノだったんです。
そう、見積もり予約というのは車を持っていく日にちの予約だったんです。
つまり見積もり時と車検実施日の2回、Dr.Driveまで足を運ばなきゃならないってことです。
見積もり予約を入れると後ほどDr.Driveから電話が入り、そこで来店の予約を決めていきます。
この辺がディーラー車検と違うところでしょうかね。
ディーラーなら車検実施日に車を持っていくだけで済んじゃいますから。
しかも何かあれば電話で連絡をくれてその場で相談という流れでしたね、今までは。
そしてこの見積もり点検でちょっとしたトラブルが起きちゃったんです。
見積もり予約と言うことで日にちと時間を打合せし、その時間(午前10時)に車を持っていったものの、対応した方から「いまは点検する車が詰まっていて夕方でないとできない」と言われちゃいましてね。
「はあ?だって時間を指定されてわざわざ休み取って車持ってきたのになにその対応?」
よくよく聞くとどうも今回の見積もり予約が担当者からその方にうまく伝わってなかったみたい。
だからといって「じゃあもういいよ!」なんて啖呵を切る勇気はこれっぽっちもありゃしません。
だってこれからまた他を探すのは面倒ですもの。
弱い立場なんです、こっちは。(笑)
そんなもんで結局こちらが折れて夕方にもう一度出直したというお粗末な話ですよ。
でも再訪時は車検担当の方があらためて対応してくれきちんと謝罪もいただいたのでこの件は忘れることにします。
今回のようにGSでの車検の場合、検査場(検査スペース)も人も限られてることがあるので、予約と言ってもちゃんとその時間にやってくれるのかどうかは事前に確認しておいた方がいいですよ。
見積もりの結果は
実際の点検時間はおよそ50分ってところでしょうか。
(この時、車検証はもちろんのこと自賠責保険証と自動車税納税証明書が必要になります)
点検後に言い渡された見積額はエコノミーコースで60,000円弱。
ネットで調べた事前の見積額とほぼ同じです。
担当の方が言うには「何も交換するところはないですね。丁寧に乗ってられますね」と。
それもそのはず。
私の車は基本的に二月に一度程度の長距離移動が9割以上を占めるためエンジンに負担をかける走りはほとんどしてないんです。
それにマンション地下の機械式駐車場がパーキングエリアなので外装のへたれや汚れとはほぼ無縁の状態。
さらには車検前まではディーラーできちんと定期点検を済ませていたこともあって、程度の良さは新車に近いものがあったと思います。(これはちょっと言い過ぎかな)
こういう時GSあたりだと普通は「ワイパーが少々へたれてるので交換をおススメします」など何かしらの補充・交換を提案してくるものなんですけど、言われたのは消費期限が切れた発煙筒の交換(1,100円)のみ。
そういえばディーラーでの定期点検の時、ワイパーの交換やバッテリーの交換を何度勧められたことか。
それも”転ばぬ先の杖”代わりに本当に親切心で勧めてくれたのならいいですけどね。
ひねくれものの私はつい「また何か買わせようとしてるな」と思ってしまうのですよ。
そんなわけで実際の車検日はあらためて確定させるとしてここでやってもらうことで即決です。
しかも1日(日帰り)車検、つまり朝クルマを預けたら夕方には車検が終わってるというスピード車検。
(あとで調べたら1~2時間で終了可能なところもあるそうで、それはそっちの方がいいやね)
ちなみに私は今まで気にも留めなかったんですが、車検担当者の方が言うには車検というのは期限の1ヵ月前からやることができるそうです。
その間なら車検満了日の変更はないそうです。
ただし1ヵ月以上前に車検をやると次回の車検満了日は車検実施日まで繰り上がってしまうそうです。
(ちゃんと調べてませんが、こんな感じのようです)
見積額の差
ここでディーラーが提示してきた見積額と楽天車検の見積額の差を見ていきます。
今回Dr.Driveでの点検後の見積もりはコチラ↓。
(※法定費用以外は概算表示)
自賠責保険料:25,830円
重量税:15,000円
検査手数料:1,700円
整備料:16,000円
発煙筒:1,100円
合計:およそ59,630円
一方、ディーラーの見積内訳はコチラ↓。
(※法定費用以外は概算表示)
自賠責保険料:25,830円
重量税:15,000円
印紙代:1,200円
車検代行手数料:10,000円
法定24ヵ月点検:25,000円
総合検査料:12,000円
スチーム洗浄:10,000円
合計:およそ99,030円
ディーラー車検には”法定24ヵ月点検”に加えて”総合検査料”が入ってるのでちょっとお高めになってます。
(※法定24ヵ月点検の有無についてこの時点ではあまり深く気にしてなかったんですが、あとで調べたらちょっと気になることが…のちほどご紹介します)
それにしてもディーラー車検の手数料代が…ねぇ。
こうして楽天車検と比較してみると最大で約40,000円の差になります。
(ディーラー車検のスチーム洗浄が10,000円というのはどうかと思いますが、これがキャンセルできたとしても約30,000円の差です)
なお車検にかかる日数は楽天車検は日帰り車検(1日)、対するディーラー車検は2泊3日、最低でも1泊2日を要するとのこと。
これは楽天車検での事前見積もり点検で1日そして実際の車検で1日の都合2日取られるのを考えれば、ディーラー車検は日にちはかかっても1回で済むのでさほどのデメリットではないかも。
法定24ヵ月点検について
車検というのは「クルマの安全性や環境面などが保安基準に達してるかどうか」を検査するのが第一目的なのに対し、法定24ヶ月点検は「車が安全に走るための検査」が主目的になります。
法定24ヵ月点検はそれこそエンジンやブレーキの点検から消耗品や劣化部品などの交換まで、クルマの性能を維持するための点検ですね。
楽天車検終了後にこの記事を書いてる段階で調べ直してわかったことなんですが、どうも法定24ヵ月点検は車検と同時に行う義務事項みたいなんです。
なにを今更とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
というのもこれまではその辺についてはあまり深く考えずクルマ屋任せだったもので、法定24ヵ月点検って普通に付いてるモノだと勝手に思ってたわけですよ。
ところが今回お世話になったDr.Driveの店舗のエコノミーコースにはこの法定24ヵ月点検が付帯してなかったんです。
(Dr.Driveすべてがそうとは限りません)
コースの詳細をあらためて見たところ、確かにエコノミーコースに法定24ヵ月点検の文字はなく、セーフティーコース以上が法定24ヵ月点検付きと書いてあります。
じゃあ”義務”なのになんで付帯してないのがあるのかと言えば…これといった”罰則がない”からじゃないでしょうか。
だから費用も安かったんでしょう。
調べ直してわかったことですが、点検施設によっては今回の見積額とほぼ同額でエコノミーコースでも法定24ヵ月点検が付いてるところもあったりします。
ただ今回は近場で引き取りやすいところで検索してたこともあって、他の施設のサービス内容はきちっと調べてなかったんですよ。
まあ車に関してはこれまできっちり点検してたんで今回の法定24ヵ月点検がなかったとしてもさほどの心配はしてないですけど、もう少しきっちり調べていればよかったかなと今となってはちょっと後悔してます。
ただしGSでの法定24ヵ月点検にはいくつか注意点もあります。
それは”交換品に純正品が使われるとは限らない”こと。
それと”整備品質の信頼度が不明”なことです。
(この辺はこのあとの”ディーラー車検は悪か”の項で詳しくご紹介してるのでよく検討してみてください)
車検当日
車検当日は朝10時までに納車すれば日帰り可能ということで9時半には納車。
そして夕方4時ごろに「車検終了」の連絡をもらって再び引き取りに伺います。
特に追加料金はなかったので見積額をその場で渡して車検終了です。
ディーラーのようなスチーム洗浄とまではいきませんが、通常の洗車作業までやってもらってたので車もピッカピカ。
その後、楽天車検から「ご成約特典の500ポイントを来月26日を目処に付与させていただきます」とのメールが届いてました。
支払いに関しては法定費用は現金払いになりますが、残りの費用は別の支払い方法でもOKです。
クレジット払いとか他の支払い方法ならさらにポイントが溜まるかもしれませんね。
面倒クサがりの私は現金一括払いでしたけど。
ディーラー車検は悪か
ディーラー車検と言えばまず最初に浮かんでくるのが「費用が高い」ってことでしょう。
でもそれだけでしょうか。
確かに金額だけを見ればディーラー車検は高いです。
ですがそれなりのメリットもあります。
純正部品
たとえば部品交換の際は当然のことながら純正パーツを使用してくれます。
これは安心以外の何物でもありませんね。
整備の質
整備の質は最高品質(と思いたい)です。
万が一整備不良が出てしまった場合、ディーラーの不手際もそうですがメーカーの信用にもかかわってきます。
整備保証
(今回の)楽天車検のセーフティーコース以上に付いてる整備保証(6ヵ月または10,000kmまで)が付いてきます。
融通性
通常の点検や車検をディーラーにお願いすることで、その後のちょっとしたお願いやクルマの買い替えや下取りの際に融通が利くこともあります。
こちらのわがままを聞いてもらえる確率は高くなるでしょう。
こんな感じで目に見えないメリットは確かにあるんですよ。
それは重々わかってるんです。
ただね、今回はタイミングが悪くいろいろと物入りが重なっちゃって少しでも費用を抑えなきゃならなかったという事情がありまして。
それで少しでも安い楽天車検にお願いしたんですわ。
そうでなければ面倒のないディーラーにさくっとお願いしてましたよ。
今回外部に車検を頼んだことで失った(かもしれない)モノがあります。
それはディーラーさんとの信頼関係。
今後、長く乗っていればもしかしたらディーラーさんに点検をお願いすることになるかもしれません。
ノート特有の故障などであればディーラーさんにお願いせざるをえなくなるでしょう。
でもディーラー担当者にすれば「車検はウチでやらなかった人」という記録が残るわけで、当然その後の私との付き合いやサービスにも(決して態度には表さないでしょうが)何らかの影響が出てくると思われます。
ディーラーで車検をすれば担当者の成績にもつながるそうですから、それを断った顧客ということで決していい印象は残らないはずです。
実際「今回の車検は別でやることにしました、スミマセン」的なメールを送ったら、いつもは何らかの返答があるハズなのに今回は何の返答もありませんでしたからね。(笑)
(すでに態度に出ちゃってるか)
こちらとしても今後何かあったとしても、これまでのように気軽には頼みにくいですよ。
こういった弊害を考えるとディーラー車検は高いからダメとは一概には言えなくなります。
(当事者でないうちの奥さんは楽天車検の価格にかなり喜んでおりましたが)
ただ私はもう割り切りました。
5年も乗った車なんで今後何か細かい故障があった時はオートバックスなどの民間業者にお願いしようと。
そのうち他メーカー社に買い替えるかもしれませんし。
(日産オンリー主義者ではないので)
お得(?)な紹介コード
楽天車検の無料事前見積もり申し込みフォームの紹介コード欄に「SZTFVOBA」と入力(コピー&ペースト推奨)すると、車検を実施した翌月末頃にあなたに500ポイント、私に100ポイントが入るそうです。
(実際に500ポイント入ったかどうかの確認はしてませんのであしからず)
ただし条件がいくつかあります。
※上記紹介コードの有効期限は2020年6月11日まで。(車検実施日)
※付与されたポイントは30日間有効の期間限定ポイント。
やっぱりポイントに関してはちょっと面倒くさいですね。
よかったらコチラ↓からどうぞ。
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