「失業保険で暮らせる」に過大期待するのは危険な考え
も・く・じ
会社をクビになったら通常は失業保険が受けられますね。
でも必ずしも全員がもらえるってわけでもないんですよ。
しかもたとえもらえたとしても給付開始期間に差があったりもするんです。
”リストラされてもしばらくは失業保険で食っていけるからいいや”なんて安易に考えているとしっぺ返しを食いますよ。
もらえる額はかなり少ない
ここで失業保険についての詳細を述べるつもりはありませんので、注意喚起だけ書いておきます。
リストラされた。
でも失業保険があるからゆっくり仕事を探せばいいや。
という考えはとても危険です。
まず一口に「失業」と言っても、自分から会社を辞めた場合は失業保険の給付金開始月が3ヵ月先になります。
すぐにはもらえないんです。
一方、会社からクビにされたとか会社が倒産したような場合は、おおよそ1ヵ月先からの給付開始になります。
つまりあくまで会社側の都合でしかたなく失業してしまった人には手厚い補償をしようというのが失業保険なんですね。
また給付金の額ですが、それまでの給料のおよそ50%~60%ぐらいの支給額と考えておいた方がいいでしょう。
(もう少し幅はありますけど、大体この程度です)
仮に税込30万円の給料であったなら16万円前後の支給額になります。
50万円なら26万円前後です。
しかもここからさらに保険料とかが引かれます。
これがバカにならない。
どうです?
満額とは言わないまでももうちょっともらえると思っていた人もいるんじゃないでしょうか。
しかもそれまで働いていた期間と年齢によって給付期間に差がでてきたりもします。
簡単に言えば、働いていた期間が短ければ給付金の支給期間も短く、長く働いてきた方には給付期間も長めになります。
それでも支給期間には限りがありますから、これで今までと同じ生活をしようというのはかなり無理がありますよね。
当然次の仕事を早急に探そうとします。
その間、仮に何らかの”バイト”で食いつないでいこうとすると、結構面倒なことが起きます。
日時は一方的に決定される
給付金をいただくためには、月に1回、ハローワーク側が指定した日に顔を出す必要があります。
この日時はハローワークが一方的に指定してきます。
そしてこの日にハローワークに顔を出さないと次の月の給付金がもらえなくなります。
それぐらい重要な日なんで、病気やら次の仕事の面接などで休まざるを得ないときなんかは、手続きがとても大変なんです。
この日以外にも、”仕事を探している”という姿勢を見せるために、ハローワーク内での職探し(※パソコンによる検索)に参加する必要もあります。
つまりは「私は本気で次の仕事を探している」という意思表示をハローワーク側に示さないといけないんです。
もちろんハローワーク以外にもインターネット等で仕事を探しても問題ありません。
注意しなきゃいけないのは、仕事探し中の一時的な収入、行ってしまえばバイトですね。
仮にバイトをしながら仕事探しをしてるとしましょう。
そこで運よく面接まで進んだとします。
その場合の面接日ですが、応募先が一方的に決めてくることがほとんどです。
そのためバイト日と重なればその都度休みをもらうことになります。
それが不定期にちょこちょこと入ってくれば、さすがにバイト先も「ちょっとこの人だと…」って考えちゃいますよね。
バイト先からも「クビ!」なんてことにもなりかねません。
臨時収入は必ず申告
しかも失業保険給付期間中になにがしかの収入があれば必ず申告しなきゃいけないんです。
バイト代だって同じです。
その稼ぎ高によっては、支給額から差っ引かれることもあります。
それにまとまった期間のバイトであったなら、場合によっては「就職」とみなされ支給が打ち切りになる可能性だってあるんですよ。
つまりちょこっとバイトするぐらいならかえってしない方がいいってことです。
(ウソの申告をしてバレるともっと面倒なことになります)
その分、失業保険給付期間中は全力で仕事探しをした方がいいわけです。
それが本来の失業保険の役目でもあるわけですし。
そうなると結局は5割程度の給付金で生活を続けなければならないわけですから正直大変ですよ。
生活レベルっていうのは上げるのは簡単ですけど、それに慣れちゃうと下げるのってとても大変なんです。
まして扶養する家族がいようものなら。
40歳も過ぎれば途端に再就職の道は狭き門になります。
失業保険の給付期間だってあっという間に過ぎてしまいます。
ホント、あっという間ですよ。
リストラはいつ来るかわかりません。
のんきに構えているあなたももしかしたらすでに”対象者”に入っているかもしれません。
失業保険に過大期待しているとしたらいますぐ危機感を持った方がいいです。
よほどのコネがない限り、再就職は困難と身構えておくべきです。
そうなったときのための準備は今のうちから整えておいた方がいいですよ。
それがネットビジネスなのか、はたまた別の方法かはじっくり考えるとしても。
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