人生初の胃カメラ~のどの麻酔がつらすぎたぁ~
も・く・じ
1ヵ月ほど前ですが、50代も後半になって人生初の胃カメラを受けてきました。
なにもかも初めてだったんで緊張しまくり。
その中で一番つらかったのが喉(のど)にかけるスプレー麻酔。
息ができない(感覚に襲われる)んですよ。
初の胃カメラまでの軌跡(大げさだね)
50歳を過ぎて胃カメラ未経験なんておそらく少数派なんでしょうけど、健康診断に関してはこれまでかなり甘く見ていたフシがあります。
というのも50歳を過ぎてからそれまで勤めていた会社が倒産になりまして、当然職探しに駆け回ることになります。
ところが大した経歴もない50過ぎの男が再就職できる道なんてこれっぽっちもありゃしません。
そんなわけでえいやっ!と飛び込んだのがネットビジネスの世界でした。
自宅でパソコンとにらめっこの毎日。
一人仕事なもんですから、サラリーマン時代は強制的に受けさせられていた健康診断も必然的に足が遠のくというものです。
しかも明らかに異常とわかる症状が出てなかったこともあって、結果的に数年間も国保の健康診断(無料)を無視しておりましたですよ。
でも昨年末ぐらいから、ことあるごとに奥さんから「体が心配だから健診うけてよ」と再三の催促を受けて、ついに今年の3月に久しぶりに健康診断を受けに行ったんです。
そしたら…なんと糖尿病と高尿酸血症(痛風)との診断が下されちゃいました。
聞けば、すぐにでも治療しないとまずいらしい数値だったらしく、その週から糖尿病の治療を始めたんです。
この糖尿病と高尿酸血症に関しては2ヵ月ぐらい前になんとか正常値まで戻すことができたんですが、その流れで”ついでに胃カメラもやってみようか”ということになったんですね。
※『糖尿病からの脱却』についてはこちら↓のブログにまとめてあります。
胃カメラは2度目だった?
胃カメラは人生初と書きました。
でも実は過去に1回だけあることはあるんです。
ただその時は完全に眠らされての胃カメラだったため、全く記憶がないんですね。
受けたのは近所の以前のかかりつけのクリニックでした。
胃カメラ検査ではなく消化器系の病気で訪れたんですが、胃カメラで覗いてみようということになって急きょやることになったんです。
そのときに先生から言われたのが「うちは麻酔で眠らせちゃうので何の苦痛もありませんよ」
それまで”胃カメラは辛い・苦しい”というイメージしかなかったもので、先生の言葉に速攻で「あ、じゃお願いします」と私。
麻酔は注射1本だけだったと思います。
でもその病院っていうのは割と小さなクリニックでして、設備だって貧弱なもの。
そんな環境で”胃カメラやるのに全身麻酔?”(かどうかはわかりませんけど)って数日後に思ったんです。
もしかしたら麻酔に関してはプロだったのかもしれませんが、ちっちゃなクリニックで完全に眠らせちゃう麻酔ってどうなの?という危機感もあって、それ以降はクリニックを変えて診察を受けてたんです。
胃カメラの手順
胃カメラのやり方に関しては病院によってやり方がいろいろみたいです。
私が新たなかかりつけとして通っているクリニックでの胃カメラの手順は以下のものでした。
シロップみたいのを飲む
最初に”胃の中の泡を消す”ために50ccほどの透明なとろっとした液体を飲まされます。
ちょっと甘めのシロップのような、でもすぐにバリウムのような気持ち悪い甘味に変わります。
ゆっくり飲んでると吐き出しそうになりそうだったので覚悟を決めて一気飲み。
喉に麻酔
内視鏡をのどに入れる時、のどが違和感を感じて拒否反応を起こしたりパニックにならないためにのどに麻酔をかけます。
やり方としては、ゼリー状のものを口の奥深くでずっと転がして麻酔をかけるやり方と直接のどに麻酔をスプレーする方法があるようです。
私の場合は後者のパターンで「のどに麻酔をスプレーする」やり方でした。
麻酔は合計3回スプレーします。
この麻酔が一番きつかった!
口を開けて「あー」と言ってる間に麻酔スプレーを2、3回シュシュッとのどの奥に吹き掛けられます。
麻酔薬ですから苦いのは当然なんでしょうけど、想像してた以上に苦かったんですよ。
それ以上にツラかったのが、1回目の麻酔をかけた直後に襲ってきた”のどが膨れ上がった”ような違和感でした。
実際に膨れているわけではないんでしょうけど、とにかくのどが膨れ上がって”食道が細くなった”ような感覚に陥るんです。
のどに異物のかたまりが詰まってしまったような感覚と言えばわかるでしょうか。
だからつばを飲み込もうとしてもうまくできないんです。
つばが飲み込めないっていうのがどれほど辛いことか。
それは”寝返りができない”っていうのと同じくらいのストレスがありましたね。
そして『つばが飲み込めない→食道が狭まった→同時に気管も狭くなった→呼吸がしにくい』という流れで頭の中がプチパニックになってくるんです。
看護士さんは「つばはどんどんティッシュに吐き出してください」というのできっとそういうものなんでしょうけど、ついついつばを飲み込もうとしてしまうのでパニックは一向に収まりません。
「鼻から息を吸って口から出してください」と言われるのでその通りにやると呼吸そのものは苦しくはないことが次第にわかってきます。
自分に落ち着け落ち着けと言い聞かせ、鼻から息を吸ってそっと口から息を吐きだします。
しかし人間の口は”つばがでたら飲み込む”という無意識の動作があるわけですから、どうしても時々唾をのみ込みたくなる時が出ちゃうんですよ。
それをやろうとすると、できないからまたプチパニックに襲われちゃう…だからぐっと我慢してそっと鼻呼吸をしなくちゃなりません。
さらに私にとって脅威だったのが、私が口呼吸の人間だってことでした。
普段から口呼吸の方が多い私はどうしても無意識に口で呼吸をしてしまうんです。
鼻呼吸が苦手というわけじゃないんですが、気が付くと口を開けて口呼吸しているんです。
口呼吸が多い人間は…のどや唇が乾燥しやすいんです。
つまり『口呼吸をする→のどが渇く→つばを飲み込む→でもできない→パニック』というまたしても負のスパイラル。
しかも季節の変わり目は鼻かぜにかかりやすく、その日も鼻詰まりが少しだけ起きてた状態。
だからなおさら口呼吸になっちゃう始末。
あぁ、最悪。
気分はまさにこんな感じ↓。
(はっきりとは時間を覚えてませんが)1回目の麻酔の2~3分後ぐらいでしょうか、2回目のスプレー麻酔に入ります。
もうすでにのどがきつくなってるのにさらに追い打ちをかけるようにスプレー麻酔をシュシュッと。
のどの奥がさらに膨れ上がった感じがしてもうどうしようもない状態。
最後の3回目は先生自らがシュシュッと。
「大丈夫ですか」と聞いてきますけど、こっちはとても返事ができる状態じゃないし。
案の定、先生も「それどころじゃないよね(笑)」ですって。
こんな具合ですから、胃カメラ検査当日に風邪気味で鼻詰まりを起こしている人は要注意ですよ。
さらなる苦痛
スプレー麻酔が終わると左を下にして横にさせられます。
そこでロヒプノールと呼ばれる鎮静剤を静脈注射されます。
私、注射が苦手なもんでもうそこからはずっと目をつぶったまま。
なのでどんな注射器でどれぐらいの時間やられていたのかは全く記憶にありません。
最後に口にマウスピースを嵌められます。
内視鏡を噛んだりしないようにとのことなんでしょうけど、このマウスピースがまた曲者でしてね。
口をぐっと開けないと入らない大きさで、当たり前ですがいったん嵌めたら口を閉じることはできません。
この口を大きく開けたまま閉じられない状況というのがこれまたけっこうな恐怖なんです。
2回目のプチパニックです。
ただしこのパニックはそれほど長くは続きませんでした。
鎮静剤注射の効果が効いてきたのか次第にウトウトしてくるんです。
完全に眠るというほどではないですが、気分はだいぶ落ち着きます。
そのうち鼻から息を吸って口から息を吐くことにも慣れてきます。
ここからようやく内視鏡検査が始まるわけです。
胃カメラ検査自体はスムーズ
胃カメラのやり方としては、口から内視鏡を突っ込むのと鼻から突っ込むのと2タイプあるそうです。
私の場合は口の方でした。
胃カメラ検査で何が辛いかと言えば、内視鏡がのどを通るときの痛みと異物感だとよく聞きます。
でも私の場合はスプレー麻酔が一番きつく、むしろ胃カメラ自体はスムーズに終わった方です。
のどの麻酔が効いていたのと鎮痛剤の効果のせいか、いつ内視鏡がのどを通っていつ終わったのかなんてわからなかったくらいですから。
(ずっと目をつぶっていたというのもありますが)
とにかく私にとっての人生初の胃カメラ検査はスプレー麻酔の辛さ、それに尽きる経験でした。
検査結果は?
胃カメラ(内視鏡)検査が終了すると麻酔が切れるまでそのまま1時間ほど横になったままにさせられます。
そして診断の結果は…軽度の逆流性食道炎。
それ以外は特に異常なしとのこと。
ひとまずホッと一安心。
”特に緊急の異常は見当たらない”という診立ては明日からの活力にもなります。
それを踏まえてじゃないですけど、今後は1年に1度は(胃カメラを含む)人間ドックに行くべきだなぁと考えさせられた経験でもありました。
胃カメラ未経験のあなた、ここを見とけばパニックに陥ることもないでしょう。
(いやいや単に私が気が小さい男だっただけなのかもしれませんね)
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